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素朴二元論

私が研究会などで指摘してきたことの一つについて近いところに触れる発言を、今回、竹村さんがしていた。気づく人は気づいているのだと確認することができた。

竹村流に言えば、それは、アニミズムだそうだ。まあそういう言い方もあるかな。
問題のコアは、ヒトを理解するにあたって科学的アプローチをとっている(とろうとしている)学問が、心なる(物理的でない)ものの存在を仮定し、それをもって説明しているように見える、というところにある。
私が以前使った言葉ではこうだ。「科学的方法にのっけるなら対象は客観的な物理的事実であり、他の自然諸科学と同じ世界を記述するルールによって法則的に説明されなければならない。しかし、なぜだか現代の心理学者の一部は、一般市民が考えるのと同じく、素朴二元論から出発しているように見える。認知革命以後、心的過程を堂々と研究の対象にできるようになったからといって、心の二元論的存在を前提して、それを説明根拠にしてよいわけではない。物理主義にのっからないものというのは科学的方法が解明し得る範囲の外である。」たしかこのときFerguson & Barghあたりを発表していたような気がする。
竹村さんは、認知実験心理学者のする説明は他の科学的説明とその辺でちょっと違うように思えると言った。
私の論点はもうちょっとずれていて、心理学者にこれに関する自覚がないことがある、という点である。

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