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四項類推

補足的資料が目に留まったのでここにもメモ。

以前に、他者の心と自分の心の関係について書きましたが、そこで四項類推の話を出しました。

(a)自動車 : (b)ハンドル = (c)船 : (d)○
○に入るのはなあに?(選択肢)

ピアジェの研究によると、小学校高学年くらい(形式的操作期と呼ばれる)に至らないと干渉をはらって類推を完成させることができないということだったのですが、
Goswami & Brown(1989,1990)によると、難しいのは (a) と (b) の関係抽出であって、それができれば3歳児でも正答できるということです。
って、関係抽出も類推過程の一部じゃん! ・・・というツッコミは置いておいて、もし四項類推説を採用するなら、3、4歳で類推ができていなければならず、この研究はそれをサポートし得ます。
しかし、他者問題の場合、子供に関係が抽出できるのでしょうか?どのような関係が抽出されるのでしょうか?3つの項の設定は実験者じゃなく自分でやるわけです。そこがそもそも恣意的だから、このような関係図式を自発的に作れるかどうかすら定かでない。自分の心とはなんぞやということを自分のexperienceだけで理解し(心の概念を獲得し)、それを(b)に入れなければならないのです。
でも、自らを省みて認識するためには、他者の想定が必要なように思われてなりません(これが解決できるといいんだけど)。心的存在が自分しかいない世界で、あえてそれを把握する必要があるでしょうか?つまりメタ表象を作る必要があるでしょうか?
パラドックスでは。

さて、どうやって解決しましょう。:-)


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