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夢と驚き

昨夜おもしろい夢をみた。
というのは、べつに内容がおもしろいというわけではなく、そのような夢を見たという事態が心理学的に興味深いということである。

その場面で私は小学校高学年から中学生くらいの人たちを相手に授業か講演みたいなことをしていた。そこでの設定は、聴衆に質問なりコメントなりしてもらって、それに私が答えるというものだった。
一人の女の子(たぶんそうだった)から「私は人間は電池で動くようにすればいいと思います」という意見が出た。
これに私がどう答えたかはともかく、この意見が出た時点で私は「ほう、そうきたか」というfeelingを得て、その後すぐさまそれに対する応答の大まかな道筋が思いついた(この点は私が研究会などに出席したときと同じであるのでとりわけ特別なことはない)。

問題は、意見がでたときに私が驚きの感覚を持ったということである。
夢で驚くことがあるというのは言うまでもないのだが、この場合は何かが飛び出てきてびっくりしたとかそういうことではない。私はまったくそのような質問が来るということを思いつかなかったのである。いわゆる思考に関する問題である。
つまりは、もしこの夢を私の頭が作っているならば、私の中で私とは異なる「思考」をする私がいるということだ。
私がやっているのが世界の動きの予想とそれに対するアノマリーの提出などではなく、まさに「思考」を別個に独立に行うことができるということである。
もちろんこれに対する現状の回答はあろうが、私は、人間はデフォルトで多重人格ならぬ多重思考ではないかと疑い始めた。熟慮的思考は単一系列的であるということも疑うということだ(熟慮的v.s.直観的思考の二分法は直観に還元するという意味で疑っているというのは既述(「直観主義」参照))。

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